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高齢化社会の我が国において壮年期の糖尿病治療の是非が高齢化に至った時点での健康被害の有無、QOLに大いに関連することは明白であるにもかかわらず、無症状であるゆえに、壮年期の糖尿病治療は多忙を理由に中断、放置されがちであり、その数値は40%に上るとの統計がある。その集団から将来の失明、透析、下肢切断、脳卒中、心筋梗塞などが発生し、ひいては医療費の増大を招いている。実際に壮年期に糖尿病の治療を完璧に継続実施するためには、さまざまな内的外的障壁があることが想定される。そこで本研究において現在の勤労者糖尿病の受療環境の調査、解析を行い、さらに診療予約、待ち時間、入院期間などの制約がない診療体制として、最近、急速に進化しているIT技術を用いてWEB上での教育およびその後ネット上での各医療者とのコミュニケーションを通じた教育、治療の継続が可能かどうか探る。
試験の目的
上記背景のもとに開発されたインターネットを通じた糖尿病診療支援システムiDEM(Quintesensia 社)の開発の支援を行い有効性、安全性を関東労災病院・横浜労災病院・埼玉医科大学総合医療センターに通院している外来患者において実証する。特に、この研究では基本的には患者自己責任において、なるべく在宅状態で糖尿病自己管理の支援が可能かを検討するものである。